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こんにちは、marucoです。
6月中旬にホーチミンの感染状況についての記事を書きましたが、あれから状況が大きく変わりました。感染拡大が止まらず、感染者数は右肩上がり。社会隔離措置はどんどん厳しくなり、事実上の「ロックダウン」が継続しています。
そこで、今回は改めて、ホーチミンにおける新型コロナウイルスの感染状況・各種規制の状況について書きたいと思います。
過去の記事はこちら
ベトナムにおける感染状況
まずは感染状況について。
今月に入り、ベトナム国内の感染者は累計15万人を超えました。このうち、4月末からはじまった第4波でのホーチミンの感染者数は10万557人(2021年8月3日朝時点)です。この第4波が、これまでの感染拡大の波よりもはるかに大きいこと、そしてホーチミンを中心に感染が広がっていることが分かると思います。
こちらのグラフは、ベトナムにおける第4波の新規感染者数の推移です。市中感染0人の状態から徐々に感染者が増え、ここ1か月で急増しています。ピークは過ぎたようにも見えますが、一日の新規感染者数は8000人前後と高水準で、まだまだ油断できません。
こちらはホーチミン市内の感染者マップ。黄色い人型マークが陽性者、赤と青の柵マークが封鎖ポイントです。私の自宅は封鎖されずに済んでいますが、すぐ近くまで迫ってきています。
ローラー作戦!500万人の大規模検査
6月末から7月初旬にかけて、ホーチミン市全域で大規模なコロナ検査が行われました。徹底した感染者の追跡・囲い込みをしても、一向に感染者が減らないため、「もっと広範囲に市中感染が広がっているのでは」と考えたのだと思います。
1日あたり50万人、10日間で500万人の検査を行う計画。ホーチミンの人口は約900万人なので、2人に1人です。ベトナム政府の本気度がうかがえます。
私が居住するマンションでも、全住人の検査が行われました。最終的に何人が検査を受けたのかは不明ですが、私の友人もほぼ全員が受けていたので、肌感覚としては本当に500万人レベルで検査をしたのだと思います。
どんどん規制が厳しくなるホーチミン
先月7月9日、ついにベトナムで最も厳しい社会隔離措置「首相指示第16号」がホーチミンに適用されました。いわゆるロックダウン(都市封鎖)です。
しかし、ロックダウンでも感染者は減らず、最も厳しいとされる規制よりも「さらに厳しい規制」が次から次へと追加されているのが現状です。社会主義国だからこそできることだと思いますが「そこまでやる!?」と思うことも。
不要不急の外出禁止
まずは不要不急な外出の禁止です。
食材や医薬品の購入など「真に必要な場合にのみ」外出が認められています。各所に検問があり、外出理由が「不要不急」と判断されると罰金が科せられます。
自分では必要と思っても、公安が不要不急と判断すれば罰金対象。ATMにお金をおろしに行った人や、氷を買いに行った人が罰金になったという話も聞きました。また、「生理用品やおむつは必需品ではない」として物流トラックが止められたというニュースも…
さらに先週からは、18時以降の外出自粛要請が出されました。生活必需品の買い物もNGです。18時を過ぎると、外にはバイクひとつ見当たりません。
そもそもバスやタクシー、配車サービス(Grab Car・Grab Bikeなど)の利用を禁止されているので、自家用車を持っていない多くの外国人は移動が難しい状況です。
食材の買い物は週2回まで
食材は生活必需品なので、スーパーや市場は営業していますが、夜間外出規制により時短営業。従業員が18時までに帰宅できるようにと、16~17時には閉店するところがほとんどです。
さらに、スーパーの混雑を緩和するため「生活必需品の買い物は週2回まで」「事前に配布された買い物券を持参すること」というルールもできました。これは地域によって運用が異なり、私の地域ではあまり厳重に管理されていませんが、買い物に行く回数は必要最小限にしています。
ちなみに、我が家の最寄りのスーパーは、従業員が感染して一時休業中。感染者が増えているので、こうした事例もちらほら耳にするようになりました。
社会隔離がはじまった当初は、まだここまで厳しい規制はなく、飲食店のフードデリバリーを利用することができました。それが今では、飲食店はテイクアウトやデリバリーでの営業も禁止となってしまったのです。つまり、毎日自炊…これは結構ツライです。
製造業は工場住み込みで稼働
仕事も原則、在宅勤務です。やむを得ず出社する場合は、外出許可証を取得して出社するそう。
さらに製造業は、従業員が生産拠点で寝泊まりする(生産・飲食・宿泊を1カ所で行う)、もしくは、移動を宿泊施設と工場の往復のみに限定することを前提に稼働が認められています。これにより、多くの人が工場でテント生活を強いられています。
これに対応できず、休業せざるを得ない工場もあるようです。
ワクチン接種はまだまだこれから
感染が止まらない理由として考えられるのは、ワクチン接種が進んでいないこと。
ベトナムはもともと新型コロナ対策の優等生とされてきたため、ワクチン接種の対応に遅れをとってしまったようです。2021年8月2日時点、必要回数のワクチン接種を完了した人数は約66万人。これは人口の1%にも満たない数値です。
とはいえ、アメリカや日本など、諸外国からのワクチンの支援もあり、ようやく本腰を入れはじめました。感染が広がっているホーチミンを中心に接種能力を増強しているとのこと。私の暮らす自治体でも18歳以上を対象としたワクチン接種がはじまり、接種希望調査の案内が届きました。きっと近いうちに打てるんじゃないかな…と期待を抱いています。
ステイホームしながら思うこと
情報に振り回されるのは疲れた
これまで何度も規制強化があり、そのたびに情報が錯綜し、食材の買い占めが起きました。「噂にまどわされないようにしよう」と心掛けつつも、実際に規制がどんどん厳しくなっていくので、慌てて食材を買いに行ったりもしました。次は一体どんな規制が出るんだろうという不安から、ニュースサイトを何度も確認しに行ったりもしました。
でも、そういう生活って、心が休まらないんですよね。正直疲れました。
食材はそれなりに確保してあるし、食材が全く手に入らなくなることもないはず。手に入る食材で、自炊生活を続けるしかない。夫と二人三脚で、おうち時間を楽しみたいと思います。
(と言いつつ、きっとまた情報に振り回されるんだろうなぁ…)
日本へ帰るか、ベトナムに残るか
日本に帰国する人も増えてきました。小さいお子さんがいる家庭や、一時帰国して日本でワクチン接種をしたいと考える人などです。家庭によってそれぞれの事情・考え方があるので、何が正解かという話ではありません。
ただ、一時帰国するにしても容易ではありません。ベトナム再入国時の隔離は厳しく、時間もコストもかかります。帯同家族のみ退避帰国するケースもあるようですが、私一人で日本に帰ると、夫に何かがあったときに、すぐに駆け付けることができません。
現在の日本の感染者数を見ても、日本が安全とは言いがたい状況です。もちろん、異国でコロナに感染したときのリスクを考えると怖いですが、ホーチミンでステイホームをしっかり守れるならば、それが一番安全なのではないか、と今は考えています。
医療崩壊になれば、会社から帰国指示が出ると思います。まだその指示が出ていないので、もうしばらく様子見したいと思います。
この我慢が報われますように
これだけ厳しい規制を適用していて、なぜおさまらないのか。一体どこで感染が広がっているのか。本当に疑問ですが、それだけ変異株の感染力が強いということなのだと思います。
最前線で闘う医療従事者の皆さん、暑い中で街中の取り締まりをする公安や警備の皆さん、食品・医薬品などの生活必需品の流通・販売に携わる皆さん、その他エッセンシャルワーカーの皆さん、本当にありがとうございます。
これだけやってるんだから、どうかこの我慢が報われてほしい。きっと明日は感染者が減っているはず。そう信じて、今日も明日もステイホームしたいと思います…!
この一斉検査を境に、感染者が急増します。